日別アーカイブ: 2006年1月31日

守りすぎないバランス

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 小学生のころに、フランスの 海洋学者クストー に憧れていて、大人になったら彼の海洋調査船 「カリプソ号」 に乗って 一緒に仕事がしたいと思っていた私 (夢物語でしたが…)。

 まぁそれはどうでもいいとして、河北新報 におもしろい記事。 東京農大等の研究チームによる調査で、群れの中から体長の大きな魚ばかりを選んで捕り続けると、数世代後に、親の魚が生む卵の量が減ったり、幼魚が小さく育ったり、運動能力なども劣ってしまうことが分かったそうです。

 大きな魚が選択的に捕られると、次世代に進むにつれて集団の遺伝子の構成が変わって、その魚種に少子化構造を作ってしまうらしい。 乱獲によって減少した漁業資源について、禁漁などの保護が一般策でしたが、これがなかなか回復しない原因の一つでもあったようです。

 獲りすぎてもダメ、守りすぎてもダメ、自然相手の仕事はたいへんですね。 そういえば人材教育も似てます。 守りすぎない加減がほんとうに難しいです。